カナダ  
モントリオール

 モントリオール(Montreal)は、カナダの東部ケベック州の都市です。フランス語ではモンレアル (Montreal) といいます。人口約350万人(2001年)。ケベック州最大の都市であると同時に、カナダ第二の都市でもあります。住民の大半はフランス系であり、第一言語をフランス語とするが、ほとんどの住民は英語も話します。パリに次いで世界第二のフランス語都市です。
 都市名の由来は、フランス語の「王の山(モン・ロワイヤル)」からきています。都市中央部の山の名に因んでいます。セント・ローレンス川とオタワ川の合流点にあるります(いわゆる川中島です)。市内には合計74の島があり、都市中央部のモントリオール島のモン・ロワイヤルは公園となっています。 モントリオール市公式サイト(フランス語)
 
 ジャック・カルティエが1535年に訪れたとき、現在のモントリオールにはイロコイ族の砦がありました。 サミュエル・ド・シャンプランが1603年に訪れたのち、1642年よりフランス人の入植が始まりました。5月17日に、聖職者、尼僧、開拓者からなる一団がヴィル・マリー(マリアの街)の名で開拓地を設立しました。1644年には北アメリカで最初の病院が建てられました。
 モントリオールは毛皮取引の中心地となり、またフランス人探検家たちの拠点として使われました。1760年にイギリス軍に占領されるまで、フランス領土でした。1832年に市に昇格し、1844年から1849年に掛けて英領カナダ州(Province of Canada)の首都でした。1861~1933年の大恐慌までの期間、モントリオールは経済的に発展し、黄金時代を迎えました。二つのカナダ横断鉄道路線がモントリオールを通り、モントリオールはカナダの最も重要な経済的中心都市となりました。
 1967年に万国博覧会「Expo '67」、1976年にモントリオールオリンピックが開催されています。

モントリオールへの行き方

 飛行機:カナダの主要都市からのフライトが数多くあります。トロントから約1時間、バンクーバーから6時間、ハリファックスから1時間半です。アメリカ合衆国のシカゴから2時間半、ニューヨークから1時間半です。モントリオールの空港は、モントリオール市街中心部から南西に13キロメートルの場所にあるモントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港(モントリオール・トルドー国際空港)です。
 長距離バス:トロントから6時間半(8便/日)、オタワから2時間(1時間に1便程度)、ケベック・シティから3時間(1時間に1便程度)です。
 VIA鉄道:オタワ~モントリオールで約2時間で5便/日、トロント~モントリオールで5時間で5便/日、ケベックシティから3時間です。
 
モントリオールのホテル

モントリオール地図

 
地図データ 読み込み中 .......
 
この場所にモントリオールの地図が表示されない場合は、JavaScript を許可することで表示できる可能性があります。
直線距離で、オタワから160km、トロントから500km、バンクーバーから3690km、カルガリーから3020km、エドモントンから3000km、ウィニペグから1820kmです。アメリカのニューヨークから530kmです。

モントリオールの観光名所

セント・ローレンス川  セント・ローレンス川(St. Lawrence River):川沿いにケベックシティーまでのいわゆる「メイプル街道」として、主にカエデの紅葉を楽しむ観光ルートとして有名です。北米大陸の五大湖と大西洋を結んでカナダ東部を東北に流れる大河です。水源である五大湖を含めれば世界最大の水量を持っています。オンタリオ湖出口からセントローレンス湾まで1197km、水源からの全長3058kmです。 最初はカナダのオンタリオ州とアメリカ合衆国ニューヨーク州を隔てる国境を形成し、その後はケベック州内を流れています。1534年6月9日にフランス人探検家ジャック・カルティエが発見し、河川を航行しました。当時はモントリオール付近にラシーヌ瀑布があり、ここまでしか航行できませんでしたが、その後運河網の発達によりスペリオル湖まで航行可能となっています。
 

ダウンタウン

シェルブルック通り  シェルブルック通り(Rue Sherbrooke):高級ショッピング・ストリート。モントリオール島の半分を貫く長い通りです。ゴールデン・スクエア・マイルと呼ばれる一帯は、19世紀末に英国系富豪達の屋敷がり、現在でも当時の街並みを残しています。リッツ・カールトン・ホテルや美術館、アンティークショップなどが建ち並んでいます。
 
モントリオール美術館  モントリオール美術館(Montreal Museum of Art):街の中心部、優雅で格式のあるシェルブルック通りにあり、観光客に人気の高い場所です。カナダで最初の美術館で、常設展示の質の高さ、優れた現代美術で国際的な評価を得ています。モントリオールで最も有名な観光名所の1つです。地下鉄Guy-Concordia駅から500m、徒歩5分です。地下鉄 PEEL駅からも500m、徒歩5分です。
 
ドルチェスター広場  ドルチェスター広場(Square Dorchester):ダウンタウンの中心部です。広場に面した北側の建物内に観光案内所があり、モントリオールの地図や観光名所のパンフレットがあります。VIA鉄道やアムトラックの鉄道駅(CN駅)が近くにあります。東側にはマリー・レーヌ・ドゥ・モンド大聖堂(Cathedrale Marie Reine du Monde)があります。地下鉄Peel駅下車。
 

旧市街(Old Montreal)

ノートルダム・ド・ボンスクール教会  ノートルダム・ド・ボンスクール教会(Capelle Notre-Dame-de-Bonsecours):ボンスクール・マーケットの隣にある、「船乗りの教会」として知られる植民地時代の姿を良く残している教会です。1657年に建てられたときは木造でしたが、現在の建物は1771年に再建されたものです。らせん階段を登った塔の上からはセントローレンス川と旧市街を見渡すことが出来ます。教会の内陣は、ステンドグラス・壁画・彫像で飾られています。
 
ノートルダム聖堂  ノートルダム聖堂(Basilique Notre-Dame):ネオ・ゴシック様式の傑作で1824年~1829年に建築されました。バラ窓やステンドグラスから射し込む光の中に、美しい祭壇があります。金箔や鮮やな色に彩色された豪華な内装や大胆でモダンなサクレクール礼拝堂等を見学する為に、毎年世界中から多くの観光客や信者が訪れています。地下鉄プラスダルム(PLACE D'ARMES)駅より500m、徒歩5分です。
 
ジャック カルティエ広場  ジャック カルティエ広場(Place Jacques Cartier):見晴らしがいい場所です。1804年にできた広場は長年公設市場でした。夏の間はカフェが店を出し花売りや大道芸人が出て賑わいます。市庁舎前に立つネルソン海軍司令官記念碑はモントリオール最古の彫像です。CHAMPS DE MARS駅下車、徒歩5分です。
 
モントリオール市庁舎  モントリオール市庁舎(City Hall / Hotel de Ville):ノートルダム通りをはさんでシャトー・ラムゼイ博物館の向かい側に建つ石造りの建物です。1878年建造で、その後火災による焼失があり修復されました。1967年、フランス大統領のド・ゴールがケベックを訪問した際にバルコニーから「自由ケベック万歳」と演説しました。
 
ボンスクール・マーケット  ボンスクール・マーケット(Bonsecours Market):ギリシャ神殿を思わせる19世紀の建てられたネオ・クラシック様式の建物です。正面中央部には銀色のドームがそびえています。時代によって、市庁舎、コンサート・ホール、連邦政府議会、マーケットなど様々な目的に使われてきました。
 

サン・テレーヌ島

サン・テレーヌ島  サン・テレーヌ島(Ile Ste-helene / Ile St. Anne):セントローレンス川に浮かび、島全体が公園となっている万博会場跡地です。ジャックカルティエ橋とコンコルド橋によって市内と連結されています。万博の名残は、USパビリオンだったバックミンスター・フラーのドーム、アレクサンダー・カルダーの彫刻などです。地下鉄 ジャン・ドゥラポー(JEAN DRAPEAU)駅下車です。
 
 オールド・フォート(Old Fort):1822年に築かれた砦で、サン・テレーヌ島の中央部にあります。夏季には18世紀に駐屯していたフランス軍とスコットランド軍の制服を着た軍隊のデモンストレーションが行われ観光客を集めています。砦内には、スチュワート博物館(David M. Stewart Museum)があり、当時の武器・軍服・船の模型を展示しています。
 

モン・ロワイヤル公園周辺

モン・ロワイヤル公園  モン・ロワイヤル公園(Mount-Royal Park):ロワイヤル山頂(標高233m)周辺に広がる公園です。ニューヨークのセントラルパークも手掛けた造園建築家によって設計されました。夏のサイクリング、冬のクロスカントリースキーなど様々なアクティビティが楽しめ公園です。地下鉄モン ロワイヤル駅(Mont Royal)から市バス#11に乗り1km、徒歩15分です。
 
聖ジョゼフ礼拝堂  聖ジョゼフ礼拝堂(Oratoire St. Joseph):カナダの守護聖人であるジョゼフに捧げられた礼拝堂です。奇跡の人「アンドレ修道士」によって作られた、毎年世界中から200万人以上の参拝者が訪れる国際的な聖地です。世界各国から収集されたキリスト誕生の場面がテーマの絵画や工芸品は、併設の博物館に展示されています。またアンドレ修道士の心臓も保存展示されています。地下鉄コテデ・ネージュ駅(Cote-des Neiges)より400m、徒歩5分です。
 

オリンピック・パーク周辺

モントリオール・オリンピック公園  モントリオール・オリンピック公園(Parc Olympique Montreal):世界で最も高い傾斜塔・モントリオールタワーと1976年にオリンピックが行われたことで知られる公園です。塔の展望台にはケーブルカーで登ります。メジャーリーグのモントリオール・エクスポスの本拠地でした。地下鉄ヴィオウ(VIAU)駅から500m、徒歩5分です。
 
オリンピック・スタジアム  オリンピック・スタジアム(Stade Olympique):1976年にカナダで開かれたモントリオールオリンピックのメイン会場として建設されました。当初は陸上競技場でしたが、翌年1977年にモントリオール・エキスポズの本拠地として使用することを目的に野球場に改修されました。1988年に簡易開閉式の屋根を設置して実質的にはカナダ初のドームスタジアムとなりましたが、施設の老朽化が著しく事故や雨漏りなどが多くなり、エキスポズの観客動員も大幅に減少し、2004年度を最後にエキスポズはモントリオールから撤退し、2005年度からワシントンD.C.に本拠を移転しました。
 
モントリオール植物園  モントリオール植物園(Montreal Botanical Garden):世界でも最大級の植物園の一つです。10の温室と中国庭園、日本庭園を含めた30の屋外庭園があります。同じ敷地内にある昆虫館では、世界中から集めた魅惑的な昆虫を見ることが出来ます。地下鉄PIE IX駅から200m、徒歩2分です。モントリオール市内からバスまたは車で15分です。

モントリオール気温と降水量

月別1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
平均最高気温(℃)-7.0-4.61.510.718.823.125.524.219.012.14.5-3.6
平均最低気温(℃)-17.0-15.0-8.3-0.16.210.913.612.47.31.7-3.6-12.7
降水量(mm)99.1 62.471.386.979.799.796.897.394.589.4100.287.3
降雨日数(日)17.313.413.812.913.213.513.012.512.014.016.217.4
 

 

Copyright © 2006-2020 Canadaing. all rights reserved.